かくいうもの

いつでもきょうがいちばんたのしいひ

藤沢周『キルリアン』

キルリアン

キルリアン

昔に貪り読んだ作家。藤沢周
たまに文庫でポツポツと読む程度はしていたが。


洗練された文章の美しいこと。脳が付いて行くのに必死でクラクラする。
いや、ついていけてないか。止めど無く溢れてくる言葉の海に溺れる。


汗ばむようなジメジメとした質感と、夜の闇を描き出すしっとりとした筆致。
中毒になるほどに研ぎ澄まされていて、重厚。


これだから小説は止められない。