自転車乗りが憧れるもの。それは、スピードと距離と、山だ。
ということで、初のヒルクライムに挑戦。
ピクニックではない、サイクリングなんだ。
ヒルクライム(hill climb)は、ロードバイクを用いる自転車競技の一種。コース上で山や丘陵の上り坂を走って競うレースのことをさす。
ヒルクライム - Wikipedia
なにぶん初めてでルート選びからしてわかんね。
箱根とか、和田峠、ヤビツなんて名前は聞いた事あるが、んなもん俺の貧弱な太ももで太刀打ち出来る相手じゃない。そんなバラモス、ゾーマ級はおいおい倒しにかかるとして、カンダタぐらいの弱ボスはおらんのかい。
ということで師匠(弟)と相談。相模湖辺りがいいんじゃないの、ということでルートが決まった。相模湖にピクニックだ。いやサイクリングだ。初心者にはうってつけ?の初級コースとあって、高すぎる壁よりも越えられそうな壁で、試す。何を?俺の勇気を。
どう見ても山だ。
スタート地点の標高は約35m。
途中ゆっくりと登っていくとはいえ、最終的には標高約400m。箱根の半分とはいえ、これは。。走る前にこんなの見るんじゃなかった、と思いつつ前日は通しで仕事をして、新しい上司の歓迎会で程々に飲むどころかグダグダに酔っぱらい、先行き不安なまま就寝。
西へ西へ
■8:20
案の定、寝坊。2時間弱あればなんとか、と思いつつ家出。
500mぐらい走ったところで携帯ポンプを忘れたことに気づき、取りに戻る。いきなり出鼻をくじかれてしまったが、気を取り直して、西へ。
なんともご機嫌斜めな空模様。しかし、予報では雨はなし。いける。
中野通りから甲州街道へ。まずは八王子を目指す。
下高井戸駅近く。八王子まで33kmとな。うむ。道路は空いているな。
土曜日の朝ということもあり、甲州街道はすいすし進む。もしかして集合時間に間に合う?という淡い期待を抱きつつ西へ。
味の素スタジアムを右手に眺め
■9:30
やっと府中。結構走ったつもりが、まだ18kmもある。
確実に10時の集合に間に合わないので、弟に連絡を入れる。
いつの間にか晴れて来ていた。寒いだろうと思ったけど重ね着のジャージがちょうどいい。こうも天気がいいとついつい踏み込みたくなるところだが。。今日は足を温存しておかないと。ということで、のんびり巡航。
多摩川を越える。自転車乗り多いなあ。折角天気いいんだから、山行こうぜ山。
多摩モノレールのどっかの駅。
こうやって写真撮ってるからますます遅れる。ぎゃぼっ
駅周辺のチェックポイントで師匠こと弟と合流。待たせてすまんよ。ほんとごめん。
初ヒルクライム
なんだかんだ結構休んでしまって、体もすっかり冷えてしまった。
ついつい自転車談義が盛り上がってしまう。おしゃべりしに来たんじゃない、今日は登りに来たんだぜい。
ちなみに、ここに来るまでにもゆるりと登っていたらしく、八王子の時点で標高110mほど。距離は40km弱。こっから約300mを上るということになる。
■11時過ぎ
再開。さあ行こーか。
高尾山の脇を抜けて登る。ここまでは緩やか。平地かと思うけどスピードが出ていないので登ってるとはわかる程度。
しかし、こっからが本当の戦いだった。
勾配がきつくなると、途端に汗が吹き出る。たまらずウインドブレーカーを脱ぐ。
グローブも完全冬仕様だったのは失敗した。転んだら危ないので外す訳にいかない。ぐぬぬ。
ロードバイク多し。人気のコースなんだねえ。
つか、みんなスイスイ登っていけるのは何でなんだよ。
体が冷えてしまう前に再開。
ま、回らねえ。。
走っていると、ちょっとした勾配の変化が足にドシンと来る。
ギアを一番軽いのにしてなんとか足はつかずにいける程度。
とっくに最軽になってるにも関わらず、もっと軽く、と何度シフトレバーに指をかけてその固さに絶望したことか。
後1km、後500mが果てしなく遠い。上着脱いでるにも関わらず、汗だく。
■12:20
つ、着いた。。
大垂水峠とったどー!
◆大垂水峠 - Wikipedia
標高、392m
(参考:箱根峠は標高862m)
初ダウンヒル
か、風を感じるなう!
とか、軽口叩いてられない。怖い、メチャクチャ怖い。
と、前を行く弟からストップがかかる。
ここで、初心者の為のダウンヒル講座緊急開催。
ダウンヒルの心得
- 体を傾けるほうの足を曲げろ
- コーナー進入前にしっかり減速しろ
- 曲がってる途中はブレーキかけるな
- 体重は体傾けてるほうと反対の足にかけるように意識しろ
このぐらいだったかな。
とにかく、スピード出しすぎでアウトに膨らんでしまうのが怖いので、コーナーへの進入速度を抑えて下っていく。前を行く弟はスイスイ降りていって、すぐに見えなくなる。
さて飯だ。
相模湖公園向かいのレストランハウスで昼飯。
◆手づくり料理のお店 レストラン マツキ - 相模湖/洋食 [食べログ]
家が遠いよ。
■14;00
さて、帰ろうか。
帰るということは、もういっかい登って下らないと行けないわけで。
十分に休憩したつもりが、走り出したら、太ももががが。
行きよりも格段につらいっす。
追い抜いてやったけどね。
ちなみに、追抜かれは散々された。これは例外的で、普段は追い抜くとか到底無理。
こっからの下りが最高だった。ダウンヒルさいこー!
さて、帰路へ。
足が、動かない。家が遠いよー
夜の甲州街道は、土曜であっても混んでる。行きよりもよけいに時間がかかった。
■18:30
帰宅。速攻お風呂ためて、湯船に浸かる。
このお風呂の為に走っている、と行っても過言ではない、気がするほどに天国。
お湯の中でだけは太ももも軽い。
勉強不足は命取り。
山の楽しさを知った、と同時に、ダウンヒルのレクチャーを弟から受けて、自分が生半可な知識で自転車に乗ってることを指摘され、勉強不足を痛感した。
普段、平地でも、30〜40kmで走れてしまうのがロードバイク。法規を守るのは、自分の命を守る為でもある。そして、もっと安全に乗るためには、自転車の知識がもっともっと必要だ。楽しく、もっと快適に、もっと遠くへもっと高いところへ走って辿り着くために、沢山知らなければいけないことがある。自転車って奥が深い。
あと、ちょっと足を痛めた。帰ってから調べてみると、
- サドルの高さ、前後位置
- ペダルとの距離
- フォーム
- 筋力不足
- ウォーミングアップ・ストレッチ不足
などなどが原因のようだ。上の二つはロード買う時にしっかり測ってもらって調整したんだが。。
他は全てが当てはまるんじゃないかというぐらいだ。この10年運動をろくにしてこなかったのがたたっている。
そもそも、自転車楽しい、の勢いだけで乗ってしまっている感ありありなので、これは反省。しっかりと体のことも知らないと。
走行距離(中野〜相模湖往復) 116.83km
峠の標高(大垂水峠) 392m残ったもの:足の痛み
情熱:うなぎ登り
流した汗:おっさんの香り
感じた風:プライスレス
より大きな地図で 相模湖へ を表示
今回ルートラボも使ってみた。すごい便利。
◆相模湖 - ルートラボ - LatLongLab
はてなさん、早く埋込に対応してくんないかなー(こっそり)