走り続けたらどこまで行けるだろう、と思ったんだけど、雨に負けた。
気づいたら2ヶ月過ぎていた。自転車への欲求を佐渡で開放しきってしまった。いったん開放しきってしまうと、充電に時間がかかる。それにしても長すぎた。ちょっと長すぎて過充電してしまったようだ。俺は何処を走りたかったんだろう。何処に走って行きたかったんだろう。
思い出した。追わなければいけない男の背中がある。
自転車で日本海まで行ったこの記事を見て、自転車を買うことに決めたんだった。
地図を手に入れて、職場の休憩時間に計算してみる。出来る気がする。鞄に詰めるものをリストアップする。ルートを選ぶ必要はない。スタート地点が決まればあとは目指す方角さえあればよい。
- 作者: 丹羽隆志,菅原栄
- 出版社/メーカー: 東京地図出版
- 発売日: 2009/03
- メディア: 単行本
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そんないい加減ぷりが後々響くことになるものの、とりあえず、帰宅後シャワーを浴びて、夏ジャージに着替えて家出。23:30。海に行きたい。
自転車で走ってる人なんかいない。まだ梅雨も明けてないし。何してんの俺。
■1:00
葛西臨海公園なう。
真っ暗。
海、だけど当然真っ暗。
夜の荒サイ。これ走ってもいいんだろうか。人はいない。
さて、こっからどこまで行けるだろうか。24時間走ればもう一回海が見れるんじゃないだろうか、そう期待していたんだが、すでに雨がぱらついている。ブレーキで車体がブレる。おうふ。
ひたすら闇の中を北へ。どこら辺は走ってるかさっぱりわからない。
途中、飽きて国道に出た。真っ暗な中を走ってるといつまでたっても辿り着けないんじゃないかと不安になってしまって。国道周辺の人工的な灯りをみてほっとする。コンビニでルートを確認して、とりあえず先を目指してみる。
■6:00
結構走ってきたみたいだ。やっと最初のポイント熊谷まで10kmというところまできた。
それにしてもしんどい。2ヶ月のブランクは痛い。体力が落ちている。
■6:30
熊谷駅。自転車降りたらコケそうになった。足がヤバい。
ここまで約90kmとりあえず、朝マックあんど充電タイム。ストレッチも必要。
たっぷり40分ほど休憩して再開。一旦止んでた雨がまた降りだしてる。どこまで行けるかなあ。結構厳しいかも。。
利根川なう。
雨が強くなってきたのでバッグにレインカバーを付ける。
小学1年生がランドセルに付ける黄色のカバーみたいだ。
群馬県.in
■利根川CR
左手が川、なんだけど、広すぎて水は遠くにしか見えない。これが坂東太郎。。
当然ながら人はいない。ほんとに俺何してんの。
夜と違って、景色が見れるので、そんなに退屈もしないけど、何しろ雨がヤバい。
路面が走りやすいので、これは行ける、と思ってたら何の予告もなしに、こんな道になる。
なんどか一般道に入ったりCRに戻ったりしながら、先を目指す。雨は弱まるどころか本気さを増している。途中寄ったコンビニであまりのずぶ濡れっぷりにギョッとした顔をされたり。
■11:00
高崎なう。ガード下の駐輪場に自転車を放り込んで駅前の山田電機さんのトイレで着替タイム。よかった。着替ちゃんと持ってきておいて。。
さて、この後どうしよう。完全に雨に行く手を遮られてしまった。
装備を整えて、先を目指してみるか、それとも電車で帰るか。
いろいろ悩みながら駅周辺をさまよい歩く。歩いてないで休んでおけばよかったと今更ながらに思う。カッパを手に入れることが出来たので先に進むことにした。雨もちょっと弱くなった。
■13:00
再開。2時間も時間を潰したことになる。いい休憩にはなったので体力的にはまだ行けそう。
右岸側は恐ろしく路面状態が悪かったのでとてもじゃ無く走る気にはなれなかったけど、左岸側はまとも。並走する18号はかなりの交通量なので、行けるとこまではこっちでいったほうがいいだろう。
長野まで100km以上ある。軽井沢越えて長野あたりまで、とか考えていた自分が甘すぎる。それも晴れてさえいれば、とさえまだ思っていた。
ここで、ロガーの電池を入れ替えてなかった事に気づき呆然。
高崎駅からここまでの区間のログが取れてない。。最悪だ。。
これで気持ちが一気に萎えてしまったのか、
一般道に出た後、しばらくは走れていたのだがちょっとした気の緩みから鉄板の上で踏み込んでしまってコントロール不能。要はコケた。幸い車が来てなくて事故にはならなかったんだけど、死ぬかと思った。そう思ってしまったら怖くなってもう走れない。ここら辺りが限界のようだし。
いつものように輪行袋に自転車を詰めて。
電車を待つ。
1時間に1本ほどしかないので、待ち時間は長い。
急に襲い来る眠気。そりゃそうだ。仕事終ってから眠りもせずに走ってたんだから。瞼とじた瞬間に夢の世界へzzz
信越本線から高崎線と乗り継いで、上野帰着。自転車で12時間ぐらい走った距離が電車だと3時間ぐらい。文明ってすごい。
雨が上がっていたので上野からは自走で帰宅。
疲れて晩ご飯食べたあと崩れ落ちた。
■結論
雨の日走るもんじゃない。死ぬよ。
中途半端にしか走れなかったのが、逆に自転車熱再燃といったところか。
散歩も初めてやりたいことが多いので自転車ばっかりというわけにはいかないだろうけど、梅雨も明けそうだし、次こそはリベンジをしたいな。
走行距離:192.11km
走行時間:9:31'28
平均速度:20.1km
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◆20100713 - ルートラボ - LatLongLab
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