かくいうもの

いつでもきょうがいちばんたのしいひ

新宿ゴールデン街

夏の名残を求めてルミネの屋上でビールを流し込み、トリギスカンを食した後、
人生2度目のゴールデン街へ。

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9月に入っても相変わらずの暑さが続き、夜も秋の夜には程遠く、歩くたびに汗が滲む。
前回行った店に行こうと思っていたのだが、薄く空いた扉から中を覗くと席がいっぱいなようで、であれば新しい店を開拓しよう、と徘徊。200軒はあるというゴールデン街の小店はどれも異世界の入り口のような勇ましい姿をしていて、足がすくむ。いつの間にか名古屋から出張で来ているという「スズキさん」が加わっていた。3人よれば怖いものなど無い、ということでやっとこさ適当な店に。店の名前も覚えていない。階段には演劇のチラシやらが貼ってあるのでそれっぽい店かと思って階段を登ったが、実際にはそんな空気は皆無で本棚にもまるっきりジャンルの関係ない本が適当に並ぶ。カウンターとテーブル一つの狭い空間。瓶ビールとウイスキーの水割りと神の河。カウンターでは老人たちが己の人生を100倍に大げさにして語る。

こちらはこちらで初めて会った人とちっぽけな人生のちっぽけな愚痴を吐いては飲み込み、2.5から3.0へ向かうべきか否か、という話、経験値を稼ぎたいのか?なんて話、をあーだこーだ。スズキさんは前回行った店にいたという猫の様子をしきりに気にしていた。知らない人と話をするのは苦手だ。コンプレックスが数坪の空間に充満していって、二度と会わないとわかっているのに、それでも自分を守るために酔いに抗っていた。


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ダラダラと酒を飲むこと自体は非常に楽しくて、人との関わりをなんとかしたい、などと思いつつ店を出てまた路地を歩いてぬるい風にやられていた。


20100910 shinjuku - an album on Flickr