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かくいうもの

いつでもきょうがいちばんたのしいひ

同じ道を歩いているようでも昨日とは違う道だ。

日記

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すっかり徒歩通勤にも慣れた。そろそろ2足目を履きつぶす勢い。歩き始めてから革靴は歩く為のものではないというのを知った。


イヤホンが壊れたのでちょっと値が張るイヤホンを買った。何かしらの変化を期待している。違いが分かる男(笑)になりたいと思って何が悪い。圧縮された音質に何を期待しているのか。何を聴こうがどんな音質で聴こうが音楽は音楽、感じる自分次第とはわかっていても、良いカメラで写真を撮りたくなるように、自分の小ささに言い訳が出来るように常に何かに頼っている。とりあえず「低音がやべえ!」みたいなことを言っておけばいいんだろう。


朝起きて、出勤前に久しぶりにポストを開けると、大量のチラシと無限に近いため息が溢れでた。唐突に焦燥感を抱いて11月に散らかしまくった部屋と人生と時間を取り戻しにかからないといけないな、と思う。とりあえず、思う。ゴミ箱行き既のところで救出されたメゾンエルメスからのDMは相変わらず分厚く、こんな所にさえしっかりとお金をかけている世界の住人と、ギャラリーにこそいけど、エルメスで買い物などしたことのない自分との壁の厚さを感じる。いや、エルメスなんて興味ないけど。


クライアントのおっちゃん(俺が言うな)から借りた本を開いてもおらず、まずはそこから手をつけないな、と思いつつ、今もまだソファに放置されている。持っていないと興味があっても、手に入れてしまうと途端に薄れていって、なんでそんなに欲しがっていたのかわからなくなる。返さなければいけないので読む、ということになるなら、借りなければいいのだろうけどいつもそのことを忘れている。最近はコーヒーもインスタントだし、そういういい加減さ。


で、いつもの道を歩く。歩くのは気持ちがいい。好きだから歩く。その先にある健康などを意識など微塵もしていない。してたらもっと運動とか生活に気を配るし。そういうのないから。空を見上げる、すれ違う人を思う、足元を見つめる、可愛い子ガン見。コンビニを覗く、信号が青になる瞬間を見定める、車の流れを追う。いつもの角で曲がる。薄い雲の向こうに、細い月の姿を見つけて心の温度がちょっと上がる。頬が勝手に緩むのに気づいて誰も見ていないのに恥ずかしく思い、誰も見ていないのに姿勢を正してみたりする。そんな瞬間に、なんの前触れもなく、昨日とは違う風景に気づく。12月だ。