かくいうもの

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津村記久子『ポトスライムの舟』

ポトスライムの舟

ポトスライムの舟


『カソウスキの行方』でユーモアに惹かれたので続けて読んでみたけど、どうもしっくりこない。丁寧に描写してるなあ、とは思うんだけど、それほど響いてこなかった。読み終わったあとに、すっと抜けていってしまった感じ。ただもうちょい読んでみようかなとは思う。


でも、縁側で雨をすくってポトスライムを浮かべたカップが並ぶ情景は、雨の音が消えるかのようで、美しくはあった。そう考えると期待度を上げすぎただけなのかも。もっとまっさらにして読めば良かったか。