勝手にヒルクライムシリーズ第2弾。
男には登らなければならぬ峠がある。自転車で、だ。
その峠の名は「和田峠」。どこぞの誰かが和田峠を登ることをwadaると言ったとか言わなかったとか。
バラモスかゾーマか知らんが、前日にちらっと調べた限り「モンスター級」であることだけは確かだ。
■7:30
入念に自転車のチェックをしてスタート。正直メンテなんてど素人なので、自転車屋さんで教えてもらったポイントをチェックする程度ではあるけど。
もう何度も走っている甲州街道を今日も走る。同じ道でも走る度に景色が違う。同じ道だからつまらない、と思ってしまう人には続かない遊びなのかもしれない。でも、辿り着く先は無数にあるんだぜ。そのことに気づくと格段に自転車は面白くなる。飽きる様子は微塵もない。まだ1000kmさえ走ってない俺が言っても説得力の欠片もないが。
ママチャリ通学JKに視線を奪われつつ、体力温存ペースでのんびり。
■9:24
八王子着。前回に比べて大幅に時間短縮している(写真撮ってないから)
ヒルクライムの拠点、はちおうじベース(と勝手に名付けたのコンビニ)でこの日二回目の朝ごはんタイムを終えて、さてこっからが本番。
甲州街道から、陣馬街道へ。
暫く走ると、山が近づいてきた。途端に不安になる。俺の足は俺の気持ちにどれだけ応えてくれるのか。
■10:20
坂が始まる。まだこれは入り口。上着を一枚脱ぎ、グローブを夏用に変え、一つ咆哮。気持ちの高鳴りを抑え、踏み込みたくなる衝動を抑え、進んで行く。
最初のうちはまだ民家などもあり、登ってはいるものの、峠という感じはしない。
もしかしたら、このまま行けるんじゃないの?と思って進むうちに、ラスト3km地点に到達。
足つきをしたくなかったので、写真は撮れてないのだが、大きなゲートがあり、通行止めの表示があり、警備員のおっちゃんが一人。俺の姿に気づくと、道を開けてくれる。
今の時期、峠までの区間は車両通行止めになっていて、歩行者と自転車のみが通行可能らしい。
そして、こっからが地獄だ。
勾配がきつくなったのを自転車のタイヤからフレームを通し、全身で感じる。
思わず腰を上げて、ダンシング。座ったままじゃ無理。
一気に息が上がって汗が吹き出す。
渾身のwadaり。
はあ、はあ、はあ。。
・・・・
・・・・
・・・・
(息が出来ない)
はあ、うぐぇ、はあ、
・・・・
・・・・
(あーなたーのゆめをー)
?!
(あーきらめなーいでー)
あーつくーいきーるーひーとみがーすーきだわー!!!
via:岡村孝子
ぜえぜえ。。
もう、たった500m進んだだけで酸欠状態。腰を浮かせてなんとか止まらずに走るのがやっと。心が折れそうになる。帰りたい。でも、足だけはつきたくない。なんにも考えずにひたすらに自転車を揺らしてペダルを踏む。排水溝で後輪がスリップする。ちょっとでも気を抜くと、転びそうになる。だいっ嫌いな言葉だけど「根性」。この時ばかりは。
一瞬勾配が緩くなった瞬間にサドルに腰を落とす。ただ足は止めない。止まると転ぶ。多分ビンディング外す余裕ない、もう踏むしかない。
がおー!!
道が開けて勾配もちょっと緩くなったところですかさずカメラで一枚。
登ったことがある人ならこの場所がわかるだろう。
そして再びダンシング。俺に頂上を見せてくれ。
■11:15
和田峠とったどー!
足つきなし!
心臓が破裂するかと思った。めちゃんこしんどかった。山なめてました。
最後の3km登るのに30分ぐらいかかってる。。それでも何とか登りきって放心状態。
こんなにしんどい思いそしたのは、小学6年生の頃、好きな子にカッコいいところを見せつけたくてマラソン大会で全力疾走して息も絶え絶えになったあの時以来だ。でもあの時と同じぐらいドキドキしていた。
通行止めになってるぐらい(相模原方面からここまでは来れるけど)なので、売店も閉まってる。
ちょっと休憩して、今度は神奈川方面を下っていく。
まーたこの下りがはんぱない。スピード出すぎて谷へI can fly しそうになる。
ダウンヒルの練習全然してないもんだから、怖くて下れない。それでも簡単に50km/h出てた。
うまうま。
帰りは前回走った大垂水峠を登って。もう和田峠登ったあとだとカワイク見えるぐらい。足は動かないけど。
帰宅って速攻お風呂タイム。お風呂があれば他に何もいらない、ってか、天国。
走行距離:126.41km
走行時間:6:05:24
平均速度:20.7km/h
尖りすぎだろ。。よくもまあ、走れたもんだ。
◆和田峠 - ルートラボ - LatLongLab
より大きな地図で 和田峠 を表示
次、箱根ですかね。いつ行けるかな。