かくいうもの

いつでもきょうがいちばんたのしいひ

とおくてよくみえない

前日は名前も知らぬ友人と新宿でお酒を飲み、元気をもらってちょっとどころか結構酔って、帰宅と同時に布団にダイブ。翌朝、目が覚めると頭が幾分か重かったものの気分は上々。晴れれば外出、そうでなければ部屋の片付け、と決めていたので、順調に外出。各駅停車の東横線に揺られ揺られて横浜みなとみらいへ。未来に直通。



高嶺格「とおくてよくみえない」

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最終日に滑りこみ。事前情報は何も無し。初めて見る、と思っていたら、奥さんとの結婚についての作品『ベイビー・インサドン』は見たことがあった。写真美術館だったか?記憶は曖昧。その時は違和感を感じたものだったが、この人の作品だったのか。。というかダムタイプに参加してたとは! ダムタイプの「S/N」は日本最高のメディアアート作品であり、六本木クロッシングにもその為に行ったようなもの。まさかここでこう繋がって来るとは。期待せずにいられない。


オープニングから異様。大きな布が扇風機に煽られて唸り声を挙げている。忍び寄る不安。
最初のスペースは正直良く分からなかったが、粘土で作られた絵画のない額縁に再び不安を煽られる。
こっからが真骨頂。暗闇の中を動くスポットライトと浮かび上がる言葉達。闇の中から紡ぎだされる言葉には、メッセージというよりは、音楽に近しい。高嶺格の世界へといざなわれていく。いつまでいたっていいような、それぐらいの心地良い空間。等身大ほどもある頭がクレイアニメになって『God Bless America』を歌う。前述の「ベイビー・インサドン」これは見てたから流して。最後に『とおくてよくみえない』。また突き放される。

舌ですべてを融かしてしまえ

最初から最後まで突き放しっぱなしなんだけど目が離せない。不安に満ちているんだけど、刮目せざるをえない。そんな展覧会だった。「すべて」ってなんだろう。あたまの中がぐちゃぐちゃだ。


帰りにサイン会してたので速攻でカタログ本買って並ぶ。なんか全然進まないなと思ってたら小粋な事してくれてた。こいつは嬉しいね。



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「I」

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「LOVE」

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「PEACE」


高嶺格:とおくてよくみえない 横浜美術館
アートとゴミの違いって? 高嶺格インタビュー - アート・デザインインタビュー : CINRA.NET
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