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かくいうもの

いつでもきょうがいちばんたのしいひ

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』を読んだら

小説

もしドラ


『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』読了。


実は5ヶ月以上放置していた。

調べたら今年の1/5に購入していた。それから積みっぱなし。これには訳がある。この小説を読んだら読もうと思って図書館で予約しておいた『マネジメント』が予想より早く借りられてしまったのだ。当時『FREE』を読んでる真っ最中。次の予約者がいる状況では、「もしドラ」を読んでから、なんて順序では読みきれないと思い、そうそうにFREEを読みきって『マネジメント』に着手したのだった。そしてこれが、「もしドラ」の放置に繋がる。

男30にして、初めてビジネス書を開く。

社会人ならビジネス書の1冊や2冊読んだことあるだろうに。俺がまっとうな社会人、かどうかは別にして、今まで一切のそういった類の本に触れることをしてこなかった。たまに読むのは自分の好きな作家の小説家に限られていて、狭い世界の中で、自己満足としての読書を愉しんでいた。別にそれが悪いことではない。本自体を全く読まない人だっているだろうし、読まなくても、知っていればいいことだし。俺もただ、遠ってこなかっただけなんだ。


そうは思っていたものの、だんだんと触れ合う人の変化があるにつれ、興味が湧くようになった。なんとなくそういう本読んだら頭良くなるんじゃね?という安易な考えは半分ネタでありながら、好奇心が駆り立てられていた。自然と今年のテーマのひとつになっていた。アドバイスに従って、古典から読もうと思っていて探していたときにハックルさんこと岩崎氏の著作のことを思い出し、いくつかのビジネス書や啓発本を図書館で予約すると同時に『もしドラ』を購入したのだった。そして、上記の流れである。

ドラッカーの『マネジメント』は濃厚だった。

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

30年生きてきて初めて名前を知ったドラッカー。マネジャーとして仕事をしている自分が、この『マネジメント』でジャッジされるのでは、と思いつつ、返却の期日直前に書を開いた。熱中して読めば、読みきれるだろうと思っていた。。のだが。。


熱中はした。おそらく、これほど一語一語を噛み砕き、消化するように読んだのは初めてなんじゃないかと思うぐらいだ。そして、自分の考えと戦わせ自己議論を積み重ねようとした。よって、遅々として進まないことになってしまったのだ。すぐに返却期日は訪れ、1割も読んでいないまま次の読者の元に流れていってしまった。返却したその足で本屋さんに行き、再開したものの、相変わらずのペースなので一向に進まない。仕事が忙しくなったりしているうちに、一旦完全に中断してしまいやっと先日再開して読了したのだった。読み終わって、自分を振り返ってこれから幾つもの補完をしていかなければならないことに気づき、今がある。


そして、やっと『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』を手にとった。やっとたどり着いた。


『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』を読んだら


「小説はこうあるべき」という考えは、電子書籍が増えつつある時代にあっても、根強くあり、それはまた当然であり、それ故に愛され、読書家達が数多くいる。自分はまさにその代表格で、ライトノベル(笑)とか平然と言ってのける(いや言いはしないかもしれないけど思ってた)ぐらいの頭の硬さだ。そんな俺が、これを読んで思ったことは、また意外な感想だった。


本作が、小説として面白いかどうか、の評価は別として、小説として、有りか無しかと言われれば、有り、だ。サクサクと読み進めてさらっと終わるので、読みやすい。「企画の段階で勝ち」というのはナンセンスで、こういうのも有りかも、と思わせたことがこの本のいいところなのだ。最初は、「やべ、つまらないんじゃないの?」と思って「これはやっちまった感が。。」などと思いながら読んでいたのが、それに気づいてからは、「ほほう、それでそれで?」と、愉しんでいた。


物語の世界に浸る、というより、次回はどうなるの?というテレビ的な感覚?
辞書を引きながら、なるほどここにあった、という、パズル的な感覚?
伏線を張り巡らせて収斂させる、ということや、ギミックを使って読者を驚かす、ということが無いと楽しめない人には向かないかもしれませんが、たまには気楽に読書が楽しいですよ。


まあ、とにかく面白かったということです。


イノベーションは起きるのではなく、起こす。のだ。




http://d.hatena.ne.jp/aureliano/
http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20080711/1215741244