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かくいうもの

いつでもきょうがいちばんたのしいひ

川上未映子『乳と卵』

乳と卵

乳と卵

だいぶ前に読み終えていたんだけど、どうにも自分の中に残ってしまっているのでここで書いておく。
その前に、『わたくし率イン歯ー、または世界』を読んでいた。

わたくし率 イン 歯ー、または世界

わたくし率 イン 歯ー、または世界



文体がもろ好みだったので2冊目。文章力がさらに上がっていて読み応えあった。
話自体は割りと普通の起承転結物語で、そこが不満という声もあるようだけど。


うだるような夏の日の、東京どまんなかでの私と姉とその娘。
リズムが良い。独特の音と言葉で世界を紡ぎだしていく。読み出して止まらないそのセンスに鳥肌。
前作に比べてぐっと読者よりになったのは確かだけどそれは悪いことじゃない。
荒削りなのがいいってのは、そりゃ当たり前。出てきた新鮮な素材には誰しもが齧りつきたくなるもんだ。2作目だよこれ。で、この昇華のし具合にドキドキするだろう普通は。
風景が浮かぶような作家じゃないし。脳を刺激してくる。のめり込むようにして読んだ。
きっと、夏の暑さのなかでこの本を読んでいたらまた違った感慨があっただろうな(良い意味で)



著者と同じぐらいかと思ってプロフィールを見たらちょい年上だった。

音楽はまだ聞いたことがない。無理に出会おうとは思わないけど、気になるのは確か。



川上未映子
川上未映子 - Wikipedia