かくいうもの

いつでもきょうがいちばんたのしいひ

正月の空が雲ひとつなく綺麗で、同じ空を見上げている人を想った

正月の朝、前夜の年越しの火照りは何処へ消えたのかというぐらいに、冷えた世界。
落とし忘れた2009年のあんなこんなをシャワーで洗い流して、仕事始めに向かった。
いつもと変わらぬ電車に乗り、いつもと変わらぬ駅を降り、ただ違うのは人の気配と流れる時間のスピード。やはり、世界は正月だ。鏡餅だよお年玉だよ雑煮だよ餅だよ。


いつものように西新宿で降りて、人よりも鳩が多いビルの合間を歩いていると、もしかして俺は世間から取り残されてしまったんじゃないか、なんて厨二病的な発想を本気で考え出す。東京都心はパラレルワールド


そして、いつものように空を見上げると、美しいほどに青。絶望的に青。



同じ空を見上げている人を今日も思う。暫し眺めて、はっと我に帰ってまた歩みだす。
朝の空気がやけに冷たく首元に刺さって思わず体を固くする。
今日もまた、日常が始まっていく。


元旦・二日と仕事をして、やっと明日は休み。初詣とセールに行こう。