かくいうもの

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影への憧れ。--『陰影礼讃』@国立新美術館

仕事帰りに、地下鉄に揺られ揺られ揺られ揺られているときにポスターを見かけた。
その一枚の写真が非常に印象的でずっと引っかかってた。その「影」を見に。

陰影礼讃―国立美術館コレクションによる

国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO


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掴もうとしても曖昧で捉えられないままだし、逃げようとしてもがいても振り払えない。だからこそ憧れる。


高松次郎の『影』が秀逸。最初自分の姿が投影されてるのかと思って驚いた。
それから3部のカメラで捉えた影が素敵だった。影を浮きだたせるのはやはり光の仕事。光を捉えるのがカメラの仕事。世界を切り取って始めて影の存在に気づく、のでは遅いんだろうけど、ときに光よりも強くそこに在り。思わず覗き込みたくなるような深淵。

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◆10/18(月)まで。
ゴッホ見るよりこっち見とけ。

国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO