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【ネタバレ】映画「37seconds」レビュー

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filmarksにも書いたんですけど、こっちでも書いておきます。
公開前なので、ネタバレ大丈夫の方はどうぞ。ネタバレ嫌な方はそっ閉じして絶対劇場に行ってください。今絶対に目撃すべき作品です。
各所で絶賛されてるそうですが、ほとんど知らなかったこの映画のこと。アンテナにひっかかってなかったのでfilmarksでも「見たい」つけてなかったぐらい。
宣伝費用が少なくてプロモーションが弱いのだろうか。今回の試写会もガラガラで多分応募者全員当選パターン。もったいない。すごく良い映画なのに。
なので、ささやかながら宣伝です。届け。



とりあえず予告編置いておきますね


映画『37セカンズ』予告編



ネタバレあり↓↓

イントロダクション

障害者の映画だと思って舐めたらいけない。これは女性の成長の映画。でした。
誰もが恋い焦がれる大人への成長、自由への冒険。最高の監督と最高のキャストの発見、素晴らしい作品の発見。

監督誰だ?

監督のhikari いきなり出てきたけど元々アメリカで活動はしていたクリエイティブな方ですね。
いろいろ活動しながら大学入って映画の勉強するあたりが、日本のライフスタイルとまた違うところがいいねえ。日本もそうなっていかないとだと思いますが。

wired.jp

女性らしい(という発言自体がジェンダー差別っぽいですが)繊細さと映像表現の美しさ。演出好きです。ユーモアやポップな映像表現もあり、素晴らしい。
たまーに乙女チックな表現(普段は批判的に使う表現ですが)も作品の温度感とマッチしていて鼻につくこともなく、効果的。とにかく「間」が素晴らしい。見せすぎない演出も良い。

東京の夜景が過去最高レベル美しさ

撮影のスティーヴン・ブレイハットを褒めるところなのかもしれないけど、ここだけはピンポイントで言及しておきたい。
なんどか空撮のシーンが出てくるんですけど(多分意図的)その中でも東京の夜景が圧巻。こんなに美しく撮ったの他に見たことないってぐらい
美しかったのでぜひ目を凝らして見て欲しい。

佳山明

今作の主演 佳山明。オーディションで採用された脳性麻痺を持つ女性。監督が彼女を見つけた時点でこの映画ができた。そういう奇跡を起こせるのも
監督の才能の一つだと思うと、天才なのかもhikari
初演技なので地で行く部分もあったでしょうけどそうであっても良かった。しっかり言葉を飲み込んで、ゆっくり簡潔にか細くでも力強く表現していく様は
すごくパワーがあったし、心地よかった。


キャストは皆素晴らしいです。
神野三鈴、渡辺真起子大東駿介、この3名は特に良かった。特に個人的には語らない大東駿介がすごく良かった。この人「静」の演技もできるんだね。


アニメーションや、ビルの明かりの演出などがうまく世界観構築の盛り上げていて「ユマ」の成長が微笑ましく、ワクワクしながら見れる傑作です。
是非皆さんも。全力でおすすめです。


37seconds.jp



filmarks.com